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PRODUCT

銀ミラー
Ag Mirror

守田光学工業の銀ミラーは、
高温&高湿度による厳しい環境試験をクリアした強化膜であり、表面反射鏡として使用いただけます。

弊社製品の ポイント

高精度表面反射の銀ミラー(Agミラー)です。
金属膜である銀ミラーは、傷つきやすく容易に腐食するため、主に裏面反射鏡として使用されますが、
守田光学工業の銀ミラーは、高温&高湿度による厳しい環境試験をクリアした強化膜であり、表面反射鏡として使用いただけます。
95% 加湿・50℃高温の中、合算1,000時間以上に於いて変質なしの検査実績を持ち、顕微鏡、プロジェクター、カメラ、複写機
などの幅広い光学機器や赤外線センサーに使用されています。

標準仕様
材質 BK7、石英
寸法(有効径長径) 5.0 ~ 100mm
平行度 ±5秒 ~
有効経面精度(λ=633nm)*1 ~λ/20
寸法公差 +0 -0.2mm~(±0.1mm~)
外観キズ(スクラッチ—ディグ) 40-20(MIL規格)
膜種 θ=45度 430~2,500nm
R≧96% Rave≧98%
*1 面精度はコート前測定値となります。

表面反射鏡では、一般的には比較的安価なアルミミラー(Alミラー)が採用されますが、反射率はR>80%程度となります。 より高い反射率を得たい場合や反射光の照度を上げたい場合などには、銀ミラー(Agミラー)が推奨されます。
また、高反射率を持つ誘電体膜(LM膜)と比べ、角度依存性や偏光依存性に優れているので、複雑化する光学設計を簡単にでき、部品コスト面に於いても優位となります。
標準仕様に限らずカスタムオーダーを承ります。

Point1

光学設計が簡単に

裏面反射鏡裏面反射鏡
表面反射鏡表面反射鏡
裏面反射鏡の場合には下記に留意する必要があるため、表面反射鏡がお勧めです。
  • 裏面反射鏡の場合、ガラス基板との境界面で生じる屈折により光路シフトが生じてしまうため、光路調整が必要となる。
  • ガラス基板との境界で生じる4%程度の表面反射(フレネル反射)により、反射効率が低下する。
  • 表面反射により、反射光にゴースト像(二重の映り込み)による画像ボケが生じてしまう。
守田光学工業の銀ミラー(Agミラー)なら

表面反射鏡の弱点であった膜強度、膜密着度を改善した表面反射鏡です。
裏面反射による光路シフトを避け、光学設計を簡単にします。

▼反射膜の構成
▼信頼性試験の評価項目
項目 環境仕様
恒温恒湿試験 50℃ 95%RH:1,000H
高温試験 70℃:20H
低温試験 -40℃:20H
耐薬品試験 IPA/メタノール/アセトン 侵漬24H 25℃
  • 保護膜を施すことで、金属膜自体の酸化を防ぎ、耐久性を向上させているため、表面反射鏡としての使用が可能になり、光学設計が簡単に
  • 組付けの際のハンドリング性の向上
  • ミラー表面に汚れが付着した場合には、IPA(イソプロピルアルコール)、メタノール、アセトンによる手拭き洗浄が可能なため、クリーニングなどのメンテナンスが容易
  • 基板と銀膜との剥がれを改善し、剥がれにくく高い膜密着強度

Point2

角度依存性に優れ、広帯域で高反射率

保護膜付きでありながら入射角による角度依存性に優れ、位相ズレの影響を最小限に抑えます。
広い波長域で高反射率を保つ表面反射鏡となります。

光路図イメージ裏面反射鏡
  • 守田光学工業の銀ミラーは、430-2500nm R≧96%,Rave≧98% と、可視光線から近赤外光線までの広い波長域で非常に高い反射率
  • 入射角や波長などの仕様に合わせて、波長シフトなどの最適化も可能(詳細はお問合せください)

角度依存性比較

保護膜付きのアルミミラー(Alミラー)や誘電体多層膜となるLMミラーや増反射アルミミラーは、入射角による角度依存により位相ズレが生じてしまうため、光学系でのアライメントを考慮する必要があります。
守田光学工業の銀ミラー(Agミラー)は、保護膜付きでありながら入射角による位相ズレの影響を最小限に抑えた、角度依存性に優れた使い勝手の良い表面反射鏡となります。

守田光学工業 保護膜付き銀ミラー

参考:その他 膜種による角度依存性比較

保護膜付きAl膜
増反射アルミ膜
LM膜

Point3

偏光依存性に優位

保護膜付きでありながら偏光依存性に優れ、反射率低下や位相ズレの影響を最小限に抑えます。
反射像を正確に映し出す銀ミラーとなります。

偏光成分イメージ裏面反射鏡
  • 守田光学工業の銀ミラーは、430-2500nmでの偏光差はRave≦0.3%と僅かで、可視光線から近赤外光線までの広い波長域で偏光依存性に優れている
  • S偏光とP偏光の偏光差が少なくなることで、反射光への影響を最小限に抑えることが可能

偏光依存性比較

保護膜付きのアルミミラー(Alミラー)、誘電体多層膜となるLMミラーや増反射アルミミラーは、S偏光とP偏光との反射率に差異が生じたり位相ズレが生じることで、反射像が暗くなったり画像ボケが生じるなど、光学系でのアライメントを考慮する必要があります。
守田光学工業の銀ミラー(Agミラー)は、保護膜付きでありながら偏光による反射率低下や位相ズレの影響を最小限に抑え、反射像を正確に映し出す表面反射鏡となります。

守田光学工業 保護膜付き銀ミラー

参考:その他 膜種による偏光依存性比較

保護膜付きAl膜
増反射アルミ膜
LM膜

お問い合わせ

光学プリズム及びミラーや平行平面基板製作に関するご相談などは、
下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

TEL:0532-61-2341

【営業時間】8:10~12:10 / 13:00~17:00

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